長崎を、めぐる。などなど

食べてほしいもの2026.05.29

これぞ、地域一番店!数々のヒット銘菓を生む老舗菓子舗|菓子舗いさみ屋 尾崎勇一さん


長崎県・川棚町で60年以上にわたり愛され続ける老舗和洋菓子店「菓舗 いさみ屋」。
店頭には、蒸したての「川棚まんじゅう」がずらりと並び、湯気とともに甘い香りが広がります。休日には1日約6,000個も売れるという、まさに川棚町を代表する名物菓子です。

今回は、「菓舗 いさみ屋」2代目店主・尾崎勇一さんに、創業から続く歴史や菓子づくりへのこだわり、地域への想いをうかがいました。

行商から始まった「いさみ屋」の歴史

大村湾北岸に位置する川棚町。1955(昭和30)年、この地で創業した「菓舗 いさみ屋」は、人工添加物や保存料不使用の厳選した食材を使用し、 地域に根差した和洋菓子店として歩み続けてきました。


創業者である初代・尾崎勇さんは、バイクで菓子を販売する行商からスタート。当時から“腕の良い菓子職人”として評判を集め、やがて小さな路面店を構えるまでに成長しました。そして約17年前、現在の広々とした店舗へ移転。今では川棚町を代表する人気店として、多くの人々に親しまれています。

「創業から60数年。現在では和菓子・洋菓子あわせて100種類ほどの商品を展開しています。お茶菓子や手みやげ、お誕生日など、さまざまなシーンでご利用いただいています」

そう語るのは、2代目店主の尾崎勇一さん。

中でも看板商品である「川棚まんじゅう」は、“いさみ屋の王様”ともいえる存在です。

川棚名物「川棚まんじゅう」が愛される理由

平日の午前中から店内は大賑わい。

「川棚まんじゅう20個で!」
「かりんとうまんじゅう10個ください」

そんな声が飛び交い、地元客や観光客が次々と訪れます。

「出勤前に立ち寄ってくださる常連さんも多いですね。休日には、ハウステンボスや波佐見方面へ遊びに来られた県外のお客様も来店されます。常連さんにも、初めてのお客様にも喜んでいただけるよう、真摯なお菓子づくりを心がけています」


蒸したてアツアツの「川棚まんじゅう」は、一口サイズのやさしい甘さともっちりとした生地が特徴。数十個単位でまとめ買いする人も多く、幅広い世代に親しまれています。

また、2007(平成19)年発売の「かりんとうまんじゅう」も人気商品のひとつ。黒糖風味の生地とカリッとした食感がクセになるロングセラーです。

“素材は国産”への徹底したこだわり

「菓舗 いさみ屋」が大切にしているのは、“安心・安全なお菓子づくり”。

看板商品の和菓子はもちろん、焼き菓子といった洋菓子まで、使用する素材は国産にこだわっています。

「以前は製餡所から餡を仕入れていましたが、25年前から自家製餡へ切り替えました。北海道産の小豆を使用し、丁寧に餡を炊き上げています。素材から選べるので、生地との相性も良く、より良質な餡をつくることができます」

自家製餡の風味の良さは、多くのファンを惹きつける理由のひとつ。近年では、その餡を使った数量限定の食パンも人気で、午前中には完売する日もあるそうです。

伝統を守りながら、新しい挑戦を続ける

長年愛される定番商品を守り続ける一方で、「菓舗 いさみ屋」は新商品の開発にも積極的です。

「定番商品を丁寧につくるだけではなく、常連さんにも新鮮さを感じてもらえるよう、チャレンジを忘れないようにしています」

そのために、話題の店へ足を運んだり、若手スタッフと意見交換をしたりしながら、新たなアイデアを形にしているといいます。

現在、工房と販売をあわせて約20名のスタッフが働いています。20代の若手スタッフも活躍しており、“いさみ屋の味”を次世代へつなぐ人材育成にも力を入れています。

「情報をキャッチし、時代に合わせて進化していくことも大切。父が築き上げた“菓舗いさみ屋”というブランドを守り続けていきたいですね」

「菓子づくりは、まちづくり」

地域に愛され、地域とともに歩んできた「菓舗 いさみ屋」。

尾崎さんが語る「菓子づくりは、まちづくり」という言葉には、長年地域と向き合ってきた想いが込められています。歴史と信頼、そして受け継がれる技術。
これからも「菓舗 いさみ屋」は、川棚町にたくさんの笑顔とおいしさを届け続けます。

Rezzedout

菓子舗いさみ屋

尾崎勇一さん

住所:長崎県東彼杵郡川棚町栄町15−1
   TEL:0956-82-2310
   店舗営業時間:8~18時
   定休日:不定休
HP:https://isamiya1955.com/
Instagram:@ isamiya_kawatana
オンラインショップ:https://shop.isamiya1955.com/

関連特産品