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おすすめしたいもの/会ってほしいひと/行ってほしいところ/食べてほしいもの2023.08.01

大村に帰ってきたいと思える魅力的な場所にしたい!|coto×Layers coffeeの山浦さん・東島さん

県外から多くの人が訪れる長崎空港があるなど、長崎の玄関口としての機能を持つ、大村市。その中でも地元の人と県外の人との交流の起点になろうと、日々チャレンジを続けている場所が、coto × Layers coffeeです。今回はLayers coffeeの代表を務める山浦さんと東島さんにインタビューを行い、地元の大村市への想いや今後のお店のビジョンなどを話していただきました。

大村で育った同級生二人が故郷でお店をオープン!

商店街を歩いていると、かわいい看板が目に留まる

JR大村駅から続くアーケード街を歩いて行くと、一際洗練されたお店が目に留まります。手前にはカウンターが長く伸びたカフェスペース。その奥にもオシャレな雰囲気の空間が広がっています。

お店の名前は「coto × Layers coffee」。コワーキングスペースの「coto」とカフェ兼コーヒーショップの「Layers coffee」がコラボしたスポットです。元々は2021年10月にコワーキングを兼ねた複合施設「coto」がオープン。2022年12月30日より「coto × Layers coffee」としてお店が生まれ変わりました。

手前がカフェスペースとなっており、誰でも気軽に入りやすい

新たに大村市に店舗を出すことになったLayers coffeeは、これまで熊本でコーヒーショップを運営していました。代表の山浦さんと東島さんは、大村市出身。小学校から高校まで一緒だった二人は、故郷の大村市でお店を出したいとずっと考えていたそうです。

今回、山浦さんと東島さんに取材させていただく中で、二人からは地元の大村市をより魅力的な街にしていきたいという強い想いがあると感じました。山浦さんはこう語ります。

「大村から出て行った人が、また帰ってきたい場所にできるかが、まずは大事なことだと考えています。今、東京に行っている人たちが、大村で何やらおもしろいことやっているなという情報が入って、戻ってこようかなと思えるようなきっかけを作りたいんです」

一度地元を離れて、戻ってきた二人だからこそ感じる想いなのでしょうね。

インタビュー中の様子。Layers coffee共同オーナーの山浦さん(左)と東島さん(右)


スペシャルティコーヒーへのこだわり

Layers coffeeの大きな特徴は、スペシャルティコーヒーを取り扱っていること。一般的に流通しているコーヒー豆だと大雑把な産地の情報程度しか得られませんが、スペシャルティコーヒーの場合だと、品種や産地などの情報が明確であることが求められます。「顔が見えるコーヒー」として、安心して楽しむことができるコーヒーなのです。

これは消費者側だけでなく生産者の目線でみても、品質にこだわったものを生み出せればそれに見合った対価でしっかり取引されるという点で、メリットがあります。持続可能な生産ができるという意味では、今のトレンドでもあるSDGsの考え方に則ったものだとも言えますね。

そんなスペシャルティコーヒーは、豆の持っている品質がとても高いので、浅煎りにするといろんな個性が広がって味わいを楽しめます。Layers coffeeで提供されるコーヒーも浅煎りを中心に取り扱っており、フルーティーで爽やかな香りや深い甘みなどが感じられます。これまでブラックが苦手だった人でも、その飲みやすさにびっくりされるかもしれません。

人気のスイーツ・カヌレとコーヒーの組み合わせが◎

今回はカヌレと一緒に。外がカリッとしていて、中身はしっとりとしています。なお、このカヌレは東島さんの実家である、大村市の老舗和菓子店で特別に作っているとのこと。ちょうどいい甘さで、コーヒーにもよく合います。

コーヒーはシーズンごとにブレンドを変えているそうなので、こまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。


県内外の人が交流できるHUB的役割を担う

Layers coffeeの奥に広がるスペースはコワーキングスペースとなっており、二階に上がるとレンタルオフィスや会議スペースが広がっています。地元の人だけでなく、県外からリモートワークをするために利用しているお客さんも多いそうです。

コワーキングスペースのcotoを運営するのは、大村の魅力を外に発信しようと努めてきた大村湾商事。大村のおもしろい情報を知った感度の高い県外の人が訪れ、県内外の人が交流できるHUBのような場所になっています。

そんな意識はもちろんLayers coffeeでも。長いカウンターが特徴的で、山浦さんや東島さんはお客さんとの交流をとても大切にしています。ここに来れば何かしら情報交換ができたり、誰かとつながったりできる場を常に意識しているのです。

奥のコワーキングスペース。落ち着いた雰囲気で集中して作業できそうだ
カウンターで店主とゆっくり話しながらコーヒーを味わえる

また、取材した前日には、【Layers Night】と題して夜営業をするという試みも行われていました。お酒も提供しますが、どちらかというと夜カフェのような形でお客さんには気軽に来てほしいとのこと。初回が盛り上がったのを受けて、今後は週一ないし週二くらいで夜営業もしていく予定だそうです。

大村に帰ってきたくなるような魅力的なお店へ

最後にお二人にお店のビジョンについて、語っていただきました。まずは山浦さんから。

「まずは県外に出ている人が、帰ってきてよかったと思える場所にしていきたいです。その上で移住してくる人も増えてきたらいいなと思います。魅力的な場所だと発信できるように、こちらも日々情報をキャッチしていきたいです」

coto×Layers coffeeでは、ポップアップやコーヒーセミナーなどをはじめ、おもしろそうなイベントが随時開催されています。公式インスタグラムでぜひチェックしてみてくださいね! 続いて、東島さん。

「地域情報の案内所というのもありますが、コーヒー屋さんなので、スペシャルティコーヒーの入り口にもしたいなと思います。これまで東京、熊本と働いてきましたが、まだまだ長崎はその文化が根付いていないと感じるので。ここから発信していきたいです」

生産者にもうれしいサステナブルな取り組みが、業界全体に広がっていくといいですね。

これからもcoto×Layers coffeeでは、大村市のホットな情報を送り届けてくれることでしょう。ぜひ、皆さんも気軽に訪れてみて、おいしいスペシャルティコーヒーとともに、店主やお客さんと交流してみてください!

coto×Layers coffee

長崎県大村市本町444
TEL:096-247-7551
instagram:https://www.instagram.com/coto_x_layerscoffee/

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